流行。

広島の古着屋　Juicy　です。

すみません、本日デジカメないので商品なしです。
ひとり言ですので興味ない人はまた明日ブログ覗いてください。

この話は以前イギリスのBBCが検証した事件なんですけど
ある街の小学校の朝礼中に何人もの生徒がバタバタと倒れた事件がありました。

その街は昔光化学スモッグによる大気汚染が問題になった事があり、
事件当時はそれは全く解消され汚染はまったくありませんでした。

サリンみたいな化学兵器テロか、ウィルスによる生物テロか、
または光化学スモッグの再発か、メディアで大きく取り上げられました。

しかし小学生達の体を検査したところ何も異常は発見されなかったのです。

警察はこの事件を調査しました。

生徒一人一人に
「どうして気分が悪くなったの？
　何か匂ったの？
　何か見たの？」

そうしていくうちに一人の少女の名前にたどり着きました。

その少女は学校内ではかわいい女の子として有名な子でした。

学校生活においてみんなは自然とその子の行動や言動を無意識に意識し、
その子はどう思ってる、何を考えてるのかと
例えクラスで派閥ができたならその子のグループが圧倒的に多くなるような
本人も気付いてないレベルでカリスマに近い注目をされてました。

「キャサリンが倒れたのを見て私も気分が悪くなったの」

キャサリンとはそのかわいい女の子の名前で勝手に僕のイメージで命名です

キャサリン付近の子たちはキャサリンが倒れたのを見て気分が悪くなり倒れ、
それが広がるとみんながバタバタ訳解らず倒れていく状況を見た子達も
それが怖く気分が悪くなり連鎖していったんです。

もちろん生徒達はこの街が数年前すごい光化学スモッグによる大気汚染があった
ことは知っているので倒れる人をみてそれが引き金となって脳が思い出し
あるはずのない大気汚染を感じそんな気になったという理由もあります。

だけどキャサリンは軽い貧血で倒れただけです。

これは連鎖、伝播、流行のすごさです。
最初は一人→回りの少数→全体大量に伝わるスピードのすごさです。

なぜこの事件が検証されたかというと
こういう現象により兵器、凶器なし大量殺人が起こりうるということだからです。


人が大量にいる駅のホームやデパートの中で一人の人が液体の入ったビニールを
落として破裂させ、しゃがみこみながら「目が痛い」とか「気分が悪い」と言えば
たとえその液体がただの水でも回りのだれか一人でも「毒物らしい！逃げろ！」と言えば
液体・目が痛い・気分が悪い、で実態のない毒物を連想させられ大パニック、
人数や場所によっては階段でなだれ落ちとか車を巻き込むとかしてたくさんの人が
圧縮死や事故、船上とかだと海に逃げて溺死も起こるうる無差別テロです。

そういった人間の集団心理、回りの大人数がある方向に走っていけば
「なんだなんだ？」と訳わからずまるで恐竜に踏み潰されるのからにげるように
走って二次災害が起こるという集団心理についての検証でした。

書いててものすっごい怖くなってきましたが、みなさん
イタズラでも決して試さないようにしてください。


流行も同じことが言えます。

いいと言い出すのは最初に勘のいい人が言うだけであとは↑のように
わかってなくても連鎖して流行になっていきます。

その連鎖の中に著名人が混ざればそこから急激に広まるでしょうし、
ある程度ひろまったところで雑誌やニュースになればもう歯止めがききません。

生前は一枚の絵しか売れなかったゴッホの絵が
死後１００億円を越しても欲しい人が後を絶えないのもそういう事です。

興味なかった人もあたかも最初から解ってたように
ブランデー片手に
「あれは最高にいいよ。僕が始めた当時は
（音楽だったら聴き始めた、道具だったら使い始めた、コレクションだったら集め始めた）
誰も理解してくれなかったけど、時代が来たらみんないい物はいいと気付いてくれました。」
みたいな感じで小倉さんの番組なんかで　
後乗りのくせに時代が俺に追いついたかのように語りだすので
拍車がかかってもう世の中右向け右です。

そんな風に流行って生まれたり意図的につくられたりするんですね。

すみません、明日はちゃんと商品紹介するんで明日も見てください。

広島の古着屋　Juicy　でした。